イベント会場では、たくさんあるブースの中から自分のブースに目を留めてもらうことが大切です。
こちらでは、ハンドメイドイベントに出展される作家・ブランドのみなさまへ向け、お客様に足を止めていただく「ディスプレイのコツ」をお届けします。
何を販売しているのかが一目で伝わるディスプレイを目指しましょう。
1.アイキャッチをつくる
少し離れたところからでもパッと目にとまりやすい「アイキャッチ」をつくりましょう。ブランドロゴや大きめな作品、写真など、世界観が伝わるアイキャッチがおすすめです。
こちらのブースでは、背面パネル(有料)を活用して、目線の高さに作家名入りのシンボルが掲げられています。このように、作品を展示する台よりも高い位置に掲出することで、アクセサリーなどの小さな作品を販売していても、遠くから気づきやすくなります。ロゴやポスターなどを貼り付けても良いでしょう。
人形など、定番のキャラクターやモチーフがある方は、展示用に大きめな作品をつくっておくと、個性的なブースとなり、より目立たせることができます。
こちらのブースでは、レトロなトランクケースを什器として使用し、前面に目を惹くタイポグラフィを装飾することで、ブランドの世界観を引き出しています。
2.高さを出す
ディスプレイに高さがあると、作品が見やすく、何を販売しているお店なのか一目で伝わりやすくなります。また、ブースが混み合うときも後ろの方が作品を見やすくなり、気になった作品を手に取りやすくなります。
ディスプレイの裏側をのぞいてみると、同じ高さの箱や毛糸玉の芯材などを土台にして高さを出したりしていて、身近にあるもので工夫されています。
こちらの棚は、コルクボードでつくられています。作品のサイズや雰囲気にあわせてコルクボードを白く塗ったあとに、薄めのスチレンボードで棚の部分を取り付けています。
箱入りの作品は、斜めに立てかけるだけでも作品が見やすくなります。作品が売れたときもそのまま梱包できるので、お渡しまでの作業がスムーズです。
作品が入った箱や梱包自体が可愛いと、それだけで華やかなディスプレイになります。
手づくりの看板と高さのある素敵なディスプレイに、思わず足を止めてしまいます。
3.什器で雰囲気をつくる
什器は、作品の雰囲気に合わせて準備しましょう。雰囲気のある什器を並べると、ブースに高級感や特別感が生まれます。什器の調達は、minneはもちろん、蚤の市やアンティークショップ、リサイクルショップなどを上手に活用しましょう。
DIYが得意な方は、ハンドメイドもおすすめです。お財布に優しい100円ショップやホームセンターの商品を上手に組み合わせて、作品が映える什器を揃えていきましょう。
なかでも人気なのが、ホームセンターなどで販売されている、さまざまな形のカット木材です。そのまま什器としても使えますし、色を塗ったり、グリーンの芝を貼り付けたりと一手間を加えるだけでオリジナリティが出ます。
出展者の中には、什器を会場で組み立てられる方もいらっしゃいます。コンパクトに折りたためたり分解できる什器は、手持ちで運ぶときに便利なため、おすすめです。作品や什器を発送する場合も、そのままの大きさで送るより送料がおさえられます。
4.照明を用意する
準備段階で見落としがちなのが、会場の明るさです。会場によって明るさはさまざまで、事前に確認することが困難な場合も多いため、ブース用に念のため照明を準備しておくことをおすすめします。
特に、光があたると輝く素材を使用した作品は、電池式のLEDクリップライトなどを照明として設置することで、作品の魅力がより伝わりやすくなります。どんなに良い作品でも、ブースが暗いと作品の魅力が伝わりにくくなってしまいますので、ぜひ準備しておきたいアイテムです。
照明を利用する際の注意点
点灯中の照明は、本体周辺が熱くなることがあります。布や紙などの可燃物は近づけず、安定した場所に固定し、発煙や発火に注意しましょう。また、付属の取扱説明書をよく読み、使用方法をお守りください。
5.作品を手に取ってもらうための工夫も忘れずに
鏡は二枚用意する
身につけるタイプの作品は、着用時の様子やサイズ感がイメージできるように、必ず鏡を用意しましょう。テーブルの両端に二枚用意しておけば、ブースが混み合ってしまっても、空いているほうの鏡で確認することができるため、お客様をお待たせすることもなくなります。
着用時の様子がイメージできないと買いにくいと思われる方も多いので、スタンド式の鏡に加え、手鏡もあると、いろいろな角度から着用イメージが確認できるのでおすすめです。
ショップ紹介、作品説明を準備する
ショップのこだわりや作品について説明することでオリジナリティが伝わる作品は、ショップ紹介・作品説明のPOPなどを準備しましょう。
素敵なデザインのPOPがあると、ブースに立ち寄るきっかけになったり、作品説明を読むあいだブースに滞在する時間が長くなるのでおすすめです。対面での接客は緊張するという方も、POPがあればゆっくり落ち着いて作品の説明ができそうです。
また、接客の際には「minneでネット販売しています」ということをアピールしましょう。
イベント出展中にネット販売をお休みしている場合は「次は●日からネット販売を再開します」ということも忘れずにお伝えください。
事実として、イベント出展の後はネット販売の売上が上昇する傾向があります。イベント会場で作品やブランドのことを覚えてもらい、ネット販売への訪問確率をアップすることで、対面販売とネット販売の相乗効果につなげることができます。イベント会場に足を運べないファンの方に向けても、minneのお知らせやSNS等で告知することをおすすめします。
6.自宅で予行演習をする
イベントによって、ブースのサイズや会場の雰囲気もさまざまです。出展される方のほとんどは、一度ご自宅で予行演習されています。什器のレイアウトを確認したり、ブース全体のバランスを見たり、作品が見てもらいやすい、また手に取りやすいディスプレイを事前に確認しておきましょう。
客観的な目線で見てみよう
当日会場では、お客様が手に取りやすいレイアウトに気を配りながら、作品を丁寧に並べていきましょう。作品の雰囲気にあわせた什器に加え、ドライフラワーなど花材を取り入れると、より華やかなブースになるのでおすすめです。
近くから、遠くからとさまざまなところから眺めてみて、お客様の目線でチェックし、思わず足を止めてしまうような素敵なディスプレイになるよう、いろいろと挑戦してみてください。
まとめ
- 自分のブースに目を留めてもらう工夫をしよう
- 何を販売しているブースなのかを一目で伝えよう
- お客様目線になってお買い物がしやすいディスプレイを目指そう
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