こちらでは、「作品が映える撮影小物選び」をテーマに、撮り比べた写真をとともに小物選びのポイントを解説します。
撮影小物を使うメリットとは?
小物を使って撮影すると、作品のサイズ感や利用シーンが伝わりやすくなります。サイズ感や利用シーンがイメージできると、作品を買おうか迷っている方も安心して購入しやすくなるのでおすすめです。
撮影小物の種類
使用する小物は、ドライフラワーなどの花材や季節のモチーフ、フォトフレームやお皿、リボンやコスメ、ポストカードやペットボトル、作品づくりに使用している材料や道具がおすすめです。季節感やサイズ感、利用シーンや作品の希少性が伝わり、作品を購入したら、いつ・どこで・どんな風に使おうかと、購入後に利用するイメージがつきやすくなります。
ドライフラワーや造化などの花材
花材を取り入れると、写真がより華やかになります。色味を加えることにより、作品の色を引き立たせることができます。
季節のモチーフ
季節ものや限定の作品には、その時期を連想させるものを一緒に写真の中に取り入れると、限定感が一目で伝わり、購入意欲を引き出す一翼を担ってくれます。
フォトフレームや洋書
フォトフレームや洋書とあわせて作品を配置することで、立体的なイメージをつくることができ、より作品を際立たせてくれます。
使用している材料など
作品を構成している材料を撮影小物として使用することで、作品の世界観を写真全体で演出することができます。
リボン
リボンは、作品の雰囲気づくりに一役買ってくれます。
作品が映える撮影小物の選び方
作品によって、どんな撮影小物があうかは変わってきます。どのように選ぶと良いか、ポイントをご紹介します。
作品が主役、小物は脇役
作品よりも主張が強い小物を使用すると、小物に目がいってしまって作品が伝わりにくくなってしまいます。あくまで主役は作品です。写真を見たときに、作品にパッと目がいく写真になるように工夫しましょう。
左:作品より大きい葉っぱ 右:作品にあったサイズの葉っぱ
小物を使った撮影に慣れるまでは、作品よりも少し小さめを選ぶと作品が引き立ち、全体的にバランスがとれた写真が撮りやすくなります。
左:作品より大きい花材 右:作品より小さい花材
小さめの小物を使用することで、作品にパッと目がいく写真になります。さらに作品の奥に配置することで、奥行きがある写真になり、シンプルなデザインの作品はその存在感を引き立たせることができます。このように、ご自身の作品の魅力や一番伝えたいポイントが引き立つサイズの小物を使いましょう。
背景と同系色の小物を選ぼう
作品や背景と同系色の小物は、程よい存在感で作品を引き立ててくれるので、小物選びに迷ったら同系色からはじめてみましょう。
作品と同系色のリボン
背景と同じ白いレースペーパー
作品や背景と同系色のフレーム
背景と同系色の生地
作品に使われている色味の小物
小物を取り入れた撮影に慣れるまでは、作品や背景と同系色の小物からチャレンジし、撮影に慣れてきたら、作品の雰囲気にあわせて少しずつ小物を足してみたり、色がある小物を取りいれてみましょう。
撮影小物で作品のイメージを膨らませるコツ
小物を使用して、作品のサイズ感、利用シーン、世界観やこだわりを伝えましょう。
サイズ感を伝える
たとえば、「100×148mm」と書かれていても、作品の大きさがパッとイメージしづらかったりします。それが、「ポストカードサイズ」となると、頭にパッとイメージしやすくなります。このように、サイズはたとえて伝えることで、より実物のサイズ感が分かりやすくなります。写真も同じく、一般的なものとともに写真に収めることで、写真からサイズ感を伝えることができます。
リースだけの写真
名刺サイズのショップカードを添えた写真
ハンドバッグだけの写真
ペットボトルとともに映した写真
どちらも1枚目より2枚目の方が、サイズがイメージしやすくなります。
手のひらにおさまる作品は、手にのせた写真を撮るのもおすすめです。
手のひらにのせて撮影することで、作品のサイズ感はもちろん、作品に込めた丁寧さやハンドメイドならではの温もりも感じられます。
利用シーンを伝える
作品を利用する場面を連想させる写真も、作品ページではとても大切です。
浴衣にぴったりなヘアアクセの作品を例にしてみます。下の写真は、シンプルな作品のみが映っています。きれいに撮影できていますが、実際に作品を利用するイメージが連想しづらく、購入の決め手に欠けてしまっています。
この作品を浴衣と一緒に撮影することで、一目で利用シーンが伝わり、作品のかわいさが引き立ちます。作品と小物の色味をあわせることで、小物が主張しすぎず、作品が見やすい写真になりました。1枚目の写真と比べて、利用シーンがイメージしやすく、購入意欲がそそられます。
次は、文鳥がモチーフの個性的なグラスを例に、2パターン撮影してみました。
作品や背景と同系色の小物を使用
利用シーンが連想できるよう食卓をイメージして撮影
1枚目では、グラスのデザインの面白さやユニークなフォルムが際立つので、眺めても楽しめることが伝わります。2枚目では、実際に食器として使用するイメージがつきやすく、オリジナリティが強い作品でありながら日常にもなじむ様子が伝わり、食事やティータイムがより楽しくなりそうな利用シーンが連想できます。
作品の世界観を伝える
小物を使って作品の世界観を表現することで、より作品を自分の周りに取り入れるイメージがしやすくなります。
アーティフィシャルフラワーのアレンジメント作品を、シンプルに白背景で撮影した写真を例にしてみます。この作品はどんなお部屋に置くとぴったりかを想像しながら小物を選んでみましょう。
かわいらしく優雅な雰囲気のお部屋をイメージして小物を配置
アンティークな雰囲気のお部屋をイメージして小物を配置
このように、使用する花瓶や小物がかわると作品の見え方も変わり、さまざまなテイストを表現できます。使ってほしいイメージをより具体的に写真で例示することで、利用する際の参考にもなり、購入につなげることができます。
こだわりを伝える
minneでお買い物をされる方は、こだわりを持ってつくられた作品や個性的な作品、手仕事によるあたたかさがある作品を探されている方も多く、自分用だけでなくプレゼント探しにお買い物を楽しまれている方もいらっしゃいます。そのため、写真で作品へのこだわりが伝わると、より目に留めていただける確率も上がるかもしれません。おすすめは、制作に使っている材料を小物として取り入れることです。作品のオリジナリティや希少性を表現できるのに加え、制作過程が想像できると、ものづくりへのこだわりや丁寧さも伝わります。
プレートとともに映した作品
制作につかう材料や道具とともに映した作品
材料などを小物に取り入れるのは、小物の数も増えるので少し難易度が上がります。こちらは小物の撮影に慣れてきてから挑戦してみてください。
撮影小物を使う際の注意点
小物を使ってイメージを膨らませることは大事ですが、使い過ぎには注意が必要です。
パッチワークがユニークなレザーのキーケース作品を例に、小物をいくつかあわせてみます。
地図や鍵といった利用シーンに関連した小物と、クールなフォトフレームや観葉植物を使って、カジュアルなテイストを表現してみました。
複数の小物を使用する際も、作品と同系色の小物を使用すると、全体的にまとまりがある写真になります。ただし、過度な演出をしてしまうと、かえって作品の良さが伝わりにくくなってしまうこともあるので、あくまでも主役は作品ということを忘れずに、小物の数を調整しましょう。また、小物を複数使った写真はあくまで演出の1つなので、作品がしっかりわかるシンプルな写真もあわせて用意するのを忘れないようにしましょう。
3色のリボンを使った、華やかな背景のつくり方
一例として、リボンのカールをうまく活かした使い方のコツをご紹介します。
写真では、100円ショップで購入した5色セット2mのリボンを使用しています。色や本数は作品に合わせてお好みで構いません。今回は色味が似ている3色のリボンを選びました。
まず、リボンを芯からすべてほどきます。リボンが巻いてある芯を持ち、できるだけリボンの巻きグセが伸びてしまわないように芯を回しながら3本一緒に送り出していきます。リボンを引っ張ってしまうとカールがとれてしまうので気をつけてください。すべて送り出したら、リボンの端はテープで芯に貼りつけておきます。
芯を持ち上げ、3本のリボンが螺旋状になるように芯をクルクルと回転させます。
撮影に必要な長さが螺旋状になったら、作品のまわりに配置します。持ち上げたリボンを作品のまわりにそっと下ろしていきます。
配置が決まったら螺旋状になったリボンのカールを少しほぐし、最後はカメラを覗きながらバランスを整えて完成です。色味も相まって、可憐な雰囲気になりました。
小物をうまく使って作品の魅力を惹きだそう
どんなにすてきな作品でも、インターネットでのお買い物は実際に作品を手にとって見ることができないため、サイズ感や利用シーンがわからない作品は購入しづらいものです。購入者目線になって安心して購入できる写真、購入の決め手となる写真を目指しましょう。
また、minneでは、たくさんの作品を比較し、最終的にどの作品を買おうか決められる方が多くいらっしゃいます。2つの作品で迷ったら、作品の情報がしっかり伝わり、すてきな世界観の作品を購入したくなりませんか?こういったときに自分の作品を選んでもらえるよう、小物をうまく使いながら、世界観が伝わる写真を撮影してみてください。
すてきな写真が撮れたら、ぜひminneで販売してみましょう。
作品を登録する際は、1枚目の写真の印象が一番大切です。minneの作品検索画面では、たくさんの作品写真と並んで表示されますので、その中でも自身の作品に目がいく写真になっているかもあわせて確認しましょう。
こちらもおすすめ
撮影に関する下記ページもあわせてご参照ください。
minneの会員登録がお済みでない方はこちら
作品登録・編集はこちら(minneの会員ページにログインします)